施主様のご要望
- 芝を張ってほしい。
- 二台目の駐車スペースがほしい。
工務店様からの紹介の、新規造園工事です。
道路から玄関へのアプローチに、意味を持たせることを大切にしました。
ご要望である「芝がほしい」と「2台目の駐車スペース」を両立するために、
アプローチは、コンクリート土間と御影石平板、芝生の組み合わせにしました。
土間コンクリートは、御影石と交互になるようなデザインとし、その向きは東西のライン(方位)と平行になっております。
北側は、建物と道路の間が70センチ程度でした。
このような場合、ブロック塀とアルミのフェンスを設ける場合も多く見かけます。
敷地の境界を明確にし、第三者からの侵入を防ぐためです。
ただ、ブロック塀を設置した後の建物との距離は60センチほどなので、多くの住人の方は普段そのような狭いスペースを利用することはほとんどないのでは、と考えます。
費用をかけて塀を設置して、費用をかけて購入した土地を、「活用しないスペース」にしてしまう可能性があります。
三鷹の庭では、そのようなスペースに植栽を提案しました。
もちろん、窓の位置やバランスを考慮しています。
近所の保育園の子供たちも、散歩のときにアガパンサスの花などを楽しんでいるようです。
テーマは「仕切りのない開かれた庭」です。
施工前
バルコニー下が1台目の駐車スペースとなります。
外壁や玄関タイル、扉の色などを考慮して設計をします。
北側からみたところです。建物と道路の間が70センチ程度の部分です。
窓の位置や外部コンセント、雨樋の位置も設計につながるポイントです。
施工中
バルコニー前の植栽スペースです。
細長いコンクリート土間に沿って御影石平板を据えていきます。
道路よりも敷地のほうが少し高くなっています。
こちらも御影石を加工しながら据えています。
土の部分は、芝を張る場所です。
施工後
樹木と下草などを植栽しました。部分的にウッドチップも使っています。
右下のビバーナムは、ボールのような花がかわいいです。
下草類は、少しさみしいかもしれませんが成長を考えて植栽しております。
手前の芝と御影石のスペースが「2台目の駐車スペース」(来客用)になります。
この方向から見たときに、バルコニー下の壁を挟んで左右の景色がつながるように、
駐車スペースの奥も部分的に少し植栽スペースを設けてます。
植栽の足元は、僅かに土を盛っています。土留めに大谷石の古材を選びました。
大谷石を使うことで15㎝程度の高低差が生まれます。部分的ですが、その高低差を道
路との境界としました。
施工後(4ヶ月経過)
植物もそれぞれ大きくなっています。
季節ごとに何かしらの花が咲くように意識しました。
この写真では、ヤブランの花(紫色)が咲いてます。
施工後(6ヶ月経過・秋)
施工後(1年2ヶ月経過)
手前はアガパンサス(紫色)
奥は、アジサイ・アナベル(淡い緑)です。
土留めの大谷石が隠れるくらいに下草が成長しました。
アガパンサスの花が満開です。
施工後(2年2ヶ月経過)
剪定作業前
樹木や草花、芝が伸びています。
このくらい伸びたらメンテナンスが必要だと思います。
樹木は、生長しますので、植栽スペースに合わせてあまり大きくしすぎないことも必要です。
そのために定期的なメンテナンスをおすすめします。
剪定作業後
よく見ないと、どこを剪定したのか分かりにくいかもしれません。
剪定後は、なるべく自然で柔らかい仕上がりを意識しています。
剪定した後だけでなく、その後の枝葉も緩やかに伸びることが理想です。
施工後(3年4ヶ月経過・秋)
右下の植物は、チカラシバという植物です。穂がきれいです。
施工後(3年4ヶ月経過・夏)
剪定後の写真です。樹木の葉も大きくなりました。
Profile
施工スケジュール | 2015年 3月頃 打ち合わせ 4月下旬 施工開始 5月上旬 完成 |
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施工面積 | 25㎡前後 |
新規植栽樹木 | ジューンベリー(株立ち)H=4.5m アオダモ(株立ち) H=4.0m ヤマコウバシ H=3.5m ヒメシャラ H=4.0m イヌツゲ H=3.0m等 下草…アジサイアナベル・アガパンサス・チカラシバ・クサソテツ等 |