施主様のご要望

  • 既存の庭(池や梅の木)は、残してほしい。
  • もともとあった飛石や川石を活かしてほしい。
  • 駐車スペース・駐輪スペースの確保。

 

工務店様から紹介頂いた、お庭のリフォーム工事です。

 

同じ敷地の中に、母屋とご新居の2つの建物があります。

建物の新築工事に合わせて既存のお庭を一部解体し、新たに駐車場などを設ける計画

です。

 

ご両親が大切になさってきた庭の一部が残り、

「新しい駐車スペース」や「近隣の街並み」を、どの様に調和させるかを意識しました。

 

ご両親の思いがつまった庭と新居を無理なく「つなげる」ことをテーマに作庭させて頂きました。

 

施工前

残された既存の庭です。燈籠や池があり、大きなウメやモクレンなどが植えてあります。

飛石や川石も再利用していきます。

 

ウメの根元の写真です。敷地が道路よりも一段高くなっています。

土が流れ出ないように土留めが必要です。

 

施工中(フェンス その1)

道路から見たところです。

既存の川石で土留めをし、木製のフェンスを施工しています。

既存樹を生かすようにフェンスの位置を決めていきます。

 

施工後(フェンス その1)

フェンスの奥がプライベート部分、手前がパブリックな部分と考えました。

本来であれば、もっとしっかりと遮へいしたい場面かもしれませんが、

既存のツツジやシダレモミジを生かして「やんわり」と空間を仕切っていきます。

そうすることによって、通りからも楽しめる雰囲気を作り出せます。

 

 

施工前(フェンス その2)

もう1カ所のフェンスの施工中です。

こちらは、庭と玄関に通じる門の脇にあります。

 

施工後(フェンス その2 )

フェンスが完成したところです。門とフェンスの高さを揃えています。

フェンスをL字にしており、駐車スペース側にも植栽部分を設けました。

今回のフェンスは、新居のアクセントになっている茶色の縦格子に

あわせた形状にしました。

 

施工中 (駐車スペース)

既存の庭を一部解体した場所に駐車スペースを作ります。

コンクリート平板・洗い出し・コンクリート金鏝仕上げの組み合わせで

建築と既存の庭にも馴染むシンプルなデザインにしました。

 

施工後(駐車スペース)

建物の壁面の位置を意識し、コンクリート平板や洗い出しの幅を決めました。

シンプルで雰囲気が良いスペースを目指しました。

 

施工後

 

建物側からお庭を見た様子です。池の向こう側にフェンスが見えます。

飛石も据えなおしました。

既存の飛石が茶色に近いこともあり、砂利は茶色の川砂利を選んでいます。一般的なグレーの川砂利よりも落ち葉が目立たないですし、柔らかい雰囲気になります。

 

施工後(1年7ヶ月経過)

工事後も、年に2回剪定作業をさせて頂いております。

毎年適切な時期に剪定することで、年間を通じて心地よいお庭を維持できます。

 

施工後(2年8ヶ月経過)

写真左のアオダモも枝葉が茂ってきました。

手前に樹木があることで、空間に奥行を感じます。

施工後(3年8ヶ月経過)

剪定後の様子です。今年も梅の実がたくさん採れたそうです。

Profile

施工スケジュール2017年
3月 打合せ
4月 既存ツバキ移植
10月 施工開始・完成
施工面積80㎡前後
新規植栽樹木アオダモ     H=5.0m
ジューンベリー  H=2.0m
ニシキギ      H=2.0m
シャラ      H=4.0m
チャボヒバ    H=2.5m
コハウチワカエデ H=2.0m

下草…ジャーマンアイリス・ギボウシ・アカンサス・シュウメイギク等