庭づくり
2022.12.8 thu
今年、施工したお庭を2件ご紹介。
1件目は、今年春に施工したお庭です。
非常勤講師をしている専門学校の授業の一環で、
生徒さんたちと施工しました。
お庭と道路との境には、目板打塀(メイタウチベイ)。
塀の上に瓦(伏間型)を乗せてあります。
塀の足元は、土留めと塀の耐久性を考えて、コンクリートの洗い出し仕上げ。
アプローチもコンクリートの洗い出しです。
目板打塀の途中は、縦格子のフェンス。
色味を合わせて塗装しています。
柱はスチール、胴縁はセランガンバツ材です。
お庭の中はドッグランにもなるよう、
間伐材のウッドチップ仕上げです。
版築土塀。
和室の下窓から見える位置に施工しました。
和室から見える版築土塀。
窓から見える景色は植物の緑色が一般的ですが、
土塀の土色も風情がありますね。
2件目は、今年夏に施工したお庭。
フェンスとレンガ花壇、ウッドデッキの組み合わせ。
縦スリットのフェンスで周囲を完全に遮へいせず、
明るさも確保しています。
レンガの花壇は高さがあり、
植物のメンテナンスがしやすくなっています。
デッキに椅子を出した時は、
レンガの縁にグラスを置いて一息つけますね。
竹垣
2022.3.24 thu
家の中を眺めてみると、
竹かご、竹ぼうき、まごの手などなど。
そして、これからの季節はタケノコが旬。
私達にとって竹は、とても身近な植物。
歴史をさかのぼれば、竹は縄文後期から道具として用いられ、
古事記には、タケノコを食用としていた記録もあるそう。
竹は、古来から現在に至るまで私たちの生活に関わりの深い植物です。
今回は、そんな竹を使った垣根の工事です。
施工するお庭の、夏の様子です。
スモークツリーやミヤマガンショウなど
モダンなイメージの植栽です。
そんな植栽と調和するよう、
御簾垣(みすがき)をもとに、少々アレンジを加えた竹垣を作ります。
御簾垣とは、すだれのような見た目からその名が付きました。
まず、柱を据え付けます。
そして、細竹の取り付け。
竹の元末(根元と先端)を見ながら、
バランスよく柱に釘で打ちつけていきます。
曲がりが強かったり、癖のある竹は、使わないようにします。
細竹取り付け終わり。
なるほど、すだれの様ですね。
押縁を取り付けて完成です。
施主様のご希望で、和風感が和らぐよう、
シュロ縄や笠木を使わずに仕上げています。
竹垣と言えば、和風のイメージが強くありますが、
家の外観や植栽や好みに合わせて取り入れることで
使用する幅が広がりますね。
二脚鳥居支柱
2021.12.20 mon
仕事の傍ら、専門学校(造園デザイン科)の講師をしています。
今回は、そちらの授業風景です。
室内実習場での実技授業。
「二脚鳥居支柱」を作っています。
公園の樹木や街路樹などに添えられているこの支柱を、見たことがありませんか?
「鳥居支柱」と呼ばれる、樹木を支える支柱のうち
柱を2本使用して作る支柱を「二脚鳥居支柱」と言います。
樹木を植えた直後~しっかりと根付く間
強風などで倒れてしまわないよう、
この二脚鳥居支柱が大切な役割を果たします。
支柱自体が倒れてしまわないよう
据え付ける穴も、かなり深く掘ります。
生徒の皆さん頑張っていますね。
公共事業で行うことが多い作業なので、
就職先によってはお目にかかることがないこの作業ですが、
学生時代に経験できること、勉強することの全てが
自分の糧になるんだなと、
年を重ねて思うところです。
深まる秋
2021.11.16 tue
いつの間にか季節は秋。
お客様のお庭の、秋の様子をご紹介します。
今年初めに施工したお庭です。
植物の様子などを見に行きました。
夜のお庭も素敵ですね。
樹木に吊るしてある飾りは何でしょうか?
カラスウリの実です。
手づくりのハロウィンオーナメント。
表情がどれも違って、どれも可愛らしい。
続いてのお庭です。
こちらも今年の初めに施工したお庭です。
宿根草の様子などの確認に行きました。
お庭が完成した後、植物の成長具合が気になったり
メンテナンス方法などの疑問が出てくることがあります。
そんなお客様の疑問等を共有し、解決していくことも大切だと思います。
紫色の大きな実は、ムベの実です。
その実の中にあるゼリー状の果肉を、
無数の黒い種を選り分けながら食べます。
幼いころ食べたアケビの実を、思い出しました。
最後のお庭。
オオバエゴノキ(エメラルドパゴダ)の紅葉とススキ。
深まる秋を、身近で感じることができますね。
人工芝
2021.10.07 thu
人工芝の施工です。
これまで芝生のお庭でしたが、
日照不足で育ちませんでした。
そこで、雑草除けも兼ねて人工芝を敷きました。
整地作業。
天然芝を張るときも同様ですが、
雑草や石などを取り除いて
地面を平らにならします。
これが一番のポイントです。
U字型のピンで固定して完了。
お庭が明るくなりました。
枯れた部分の混ざる感じが
天然の芝生のよう。
人工物を上手く組み合わせることで、
一段と過ごしやすいお庭になって行きますね。
寄せ植え
2021.08.07 sat
お客様のお庭で
寄せ植えを作りました。
ペチュニア
イングリッシュラベンダー(ラバンスディープパープル)
アンゲロニア
スカエボラ(タッチ)
ロセニラ(ニティダオーレア)
ニチニチソウ
ベロニカ(グレース)
アンゲロニア
ハツユキカズラ
イポメア(バタタス)
花いっぱいの寄せ植えは、
盛夏の庭に彩りを添えますね。
ペレニアルガーデン
2021.07.20 tue
perennial (ペレニアル)
「絶え間なく続く、永続する」
という意味を持ち、
植物では、多年草や宿根草を指します。
今回は、そうした意味を持つ
ペレニアルガーデンのご紹介です。
モナルダ、アガパンサス、ダウカス、コモンマロウなどなど、
素敵なペレニアルガーデンです。
こちらのお庭では、
数年前から樹木やモッコウバラの剪定を
させて頂いております。
これらの宿根草は
お客様ご自身でお手入れされています。
宿根草の知識も豊富でおられ、
毎回勉強になる事ばかり。
レンガの階段も、
植栽を引き立てますね。
非日常を味わえる、
とても魅力的なお庭です。
浄土式庭園
2021.07.14 wed
休日に、茨城県へ出かけました。
牛久大仏です。
正式には牛久阿弥陀大仏。
浄土真宗東本願寺派 本山東本願寺によって造られた、
高さ120mの大きな大仏様です。
浄土真宗の開祖、親鸞聖人。
「どのような人であれ、南無阿弥陀仏という念仏一つで救われる」
という教えを説いた
鎌倉時代の仏教家です。
厳しい修行をした者だけが極楽浄土へ行けると言われていた時代に、
念仏一つで救われるという教えは
多くの人の救いになったのかもしれません。
花手水。
アジサイ、きれいですね。
こちらのお寺には、日本庭園があります。
浄土式庭園と呼ばれるこの庭は
平安時代以降に発達した庭の形式で、
仏教の世界観を表現しています。
特に、こちらのお庭は
お寺に古くから伝わる
鎌倉時代の作庭文献「山水秘伝抄」に
基づいて造られた
浄土式庭園です。
信仰の世界を庭で表現する。
現代の庭のあり方とは異なりますが、
そこに癒しや救いを感じ、求めることは
共通しているようにも思います。
ブルーサルビア、真っ赤なケイトウ、
これから見頃を迎えるコキアやコスモス。
花壇も芝生も、とてもきれいにお手入れされていました。
色とりどりの花畑に、美しい芝生。
こちらも、極楽浄土を表す
現代版の浄土式庭園のようですね。
ガーデンシンク
2021.07.10 sat
「庭づくり」のページでご紹介しているお庭【#04 調布の庭】の、
お手入れに伺いました。
アガパンサスがちょうど見頃。
手入れ前です。
植えたままでも大丈夫な宿根草がメインのお庭ですが、
定期的なお手入れは必要です。
手入れ後。
風通しも良くなり、蒸れや病気の予防効果もあります。
お花もまだまだ楽しめそうですね。
こちらのお庭には、ガーデンシンクがあります。
立ったまま使えるガーデンシンク。
屋外で腰を曲げないで手を洗う場所は、以外と少ないです。
使ってみると使い勝手の良さに驚きます。
このシンク、裏からみるとレンガの壁になってます。
アイランドキッチンのようなガーデンシンクは、
それだけでお庭のアクセントになりますね。
クサソテツ
2021.06.29 tue
先日、手入れに伺ったお庭です。
手入れ前。
旺盛なクサソテツ。
新芽はコゴミという山菜です。
幼い頃、おひたしで食べた記憶があります。
涼しげな、ライムグリーンの草色が印象的。
手入れ後。
こちらのお庭には、
雨水タンクが2基あります。
お庭の散水に加え、
災害時に雑用水としても活用できそうですね。
水草の花
2021.06.17 thu
「庭づくり」のページでご紹介しているお庭 【 #05 大田の庭 】の、
お手入れをさせて頂きました。
手入れ前です。
こちらのお庭は、年に2回剪定作業をしています。
6月は、樹木の枝葉が伸びる時期ですね。
手入れ後。
梅の木も自然な感じで、柔らかい枝ぶりになるように意識しています。
お庭の池に、水草の花が咲いていました。
アナカリス(オオカナダモ)でしょうか。
こんなに可愛らしい花が咲くんですね。
砂場
2021.06.09 wed
はじめまして。
take me garden(テイクミーガーデン) 川島です。
どうぞよろしくお願いいたします。
先日、以前作庭したお庭に
砂場を作る工事をしました。
リビングから3秒で砂場。
お庭で遊ぶ時間、増えますね。
外壁に映る植栽の影がきれいです。
これから、少しずつ草花が大きくなるのが楽しみですね。