竹垣

2022.3.24 thu

 

 

家の中を眺めてみると、

竹かご、竹ぼうき、まごの手などなど。

そして、これからの季節はタケノコが旬。

私達にとって竹は、とても身近な植物。

 

歴史をさかのぼれば、竹は縄文後期から道具として用いられ、

古事記には、タケノコを食用としていた記録もあるそう。

 

竹は、古来から現在に至るまで私たちの生活に関わりの深い植物です。

今回は、そんな竹を使った垣根の工事です。

 

 

施工するお庭の、夏の様子です。

スモークツリーやミヤマガンショウなど

モダンなイメージの植栽です。

 

そんな植栽と調和するよう、

御簾垣(みすがき)をもとに、少々アレンジを加えた竹垣を作ります。

御簾垣とは、すだれのような見た目からその名が付きました。

 

 

まず、柱を据え付けます。

 

そして、細竹の取り付け。

 

竹の元末(根元と先端)を見ながら、

バランスよく柱に釘で打ちつけていきます。

曲がりが強かったり、癖のある竹は、使わないようにします。

 

細竹取り付け終わり。

なるほど、すだれの様ですね。

 

押縁を取り付けて完成です。

 

施主様のご希望で、和風感が和らぐよう、

シュロ縄や笠木を使わずに仕上げています。

 

竹垣と言えば、和風のイメージが強くありますが、

家の外観や植栽や好みに合わせて取り入れることで

使用する幅が広がりますね。